お金を増やしたいなら積立型保険はやめよう① 〜プロローグ〜

古田島 三和
by 古田島 三和
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日本人は保険が好き


日本人は保険が好きだとよく言われます。

生命保険文化センターの平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行)によると、
生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は88.7%、
医療保険の加入率は88.5%と、
約9割の人が保険加入しているということがわかります。


また、世界の生命保険料総額でいうと、日本はアメリカに次いで世界第2位です。
「生命保険大国」と言われるのも納得ですね。
これらのことから日本人は保険が好きと言われているわけです。

しかしこういった事実がありながらも、
保険についてきちんと理解して加入しているかというと、そうではない人も多いように思います。

「社会人になったら保険くらい入っておかないと」なんて言葉をよく耳にします。
(まあ大体が保険のおばちゃんに言われるんですけどね。。)

よくわからないけれど保険に入っておかなくちゃとか
なんとなく心配だから保険に入っておこうとか
親に言われたから入ったとか

そういう方が多いのではないでしょうか。

かく言う私も、友人に言われた言葉がきっかけで保険に加入しました。
「そろそろ病気のリスクも高まってくるし、周りでも乳がんの人とかいるから、何か入っておいた方がいいんじゃない?」

確かに私の家系はガンで亡くなる人ばかりだし、入っておいた方がいいのかも!と思ってマネーセミナーに参加しました。
(ちなみにこのマネーセミナーは弊社代表の小川のセミナーではありません)

そこでFPと個別相談をして、
医療保険と積立型の介護保険と変額保険に加入したのです。

保障性の保険だけでなく、積立型の保険も2つ加入したのが私の初めての保険加入の実態です。

思い返してみると、この保険に加入した時には説明を受けてわかっているつもりでいたけれど、
実際はあまりわかっていなかったなと今では思います。

ある程度わかった上で保険加入する人もいれば、なんとなく入っておこうで加入している人も多いというのが日本の保険の現状です。

ちなみに平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、
世帯の平均年間払込保険料は38.2万円。
積立目的のものも含まれているとはいえ、月3万円程払っているということです。

出典:「生命保険に関する全国実態調査」


この年間38.2万円を例えば30年間払うとすると、1,000万円を優に超えるわけですから、
保険は家の購入に次ぐ大きな買い物だと言われるわけですね。

それなのによくわからずになんとなくで入っている人が多いというのには驚かされます。

今回は、そんな保険についてよくわからないけれど加入しているという方や、
これから保険に入ろうかなと検討している人たちに向けて「保険の事実」をお伝えしていきます。

保険は必要?


結論としては

「保険は最低限の保障でいい」
「積立型保険はいらない」です。

これから何回かに分けて、それぞれについて説明していきます。

ただ、まず保険とは何?という方もいらっしゃるかと思いますので、
そもそも生命保険とは?というところから解説していきますね。

まずは積立型保険からお伝えしていきます。

保険の仕組み


まずはじめに生命保険の仕組みについてを簡単にお話ししていきます。

生命保険は大きく分けると下記の2種類です。
・死亡保険
・医療保険

これからお話ししていく積立型保険というのは、死亡保険に該当します。

死亡保険も大きく分けると下記の2種類です。
・定期保険
・終身保険

この2種類のうち、
終身保険を解約した時にお金が受け取れる仕組みを利用して、積立として活用します。
(定期保険は掛け捨て商品で積立として活用するものではないためこちらでは説明を省きます。)

今回はこの積立の商品、終身保険にスポットを当ててみましょう。

<参考>
保険で積立というと、学資保険や個人年金保険をぱっとイメージするかもしれません。
子どもが生まれたら学資保険、老後の備えのために個人年金保険と謳われ、加入される方も多いのが実情ですよね。

その他にも養老保険、変額保険などなど。
保険で積立をする商品は色々とあります。


終身保険


終身保険を図で表すと下記のような形です。

本来はお亡くなりになった時に死亡保険金を受け取れるのが終身保険。
しかし、保険の特性上、保険料の一部が積み立てられていて、
保険料の払い込みが終了すると、自分が払った金額より解約した時に受け取れるお金(解約返戻金)が増えるというのがポイントになります。

このポイントを活用して
多くの方が学資目的や老後目的で加入されるわけですね。

具体例で見てみましょう。

ケース①
お子さまが生まれたので学資資金として大学時期に使える資金を準備したい。

お子さまが18歳までに、準備したい金額が400万円という場合、

400万円÷18年÷12ヶ月=約2万円/月

積立をすればいいわけですね。

毎月2万円の保険料になるように死亡保障額を設定します。
本来は死亡保障が目的の保険ですが、積立目的で使うため、
積み立てたい金額と期間から死亡保障額を設定するわけですね。

例えば

死亡保険金 600万円
保険料を支払う期間 18年
毎月の保険料 2万円

という終身保険があったとします。
(保障額は概算であり、年齢・性別等によって変わります。今回はわかりやすくキリのいい数字で出しています。)

毎月2万円の保険料を18年間支払うと、「払込保険料」の合計が432万円です。

終身保険は、保険料の払い込みが終わると自分が払った金額より解約したときに戻ってくる「解約返戻金」が増えるという特徴があるので、払い込みが終わってから解約して、例えば460万円受け取り、それを学資資金として活用するというわけです。

どうでしょうか。

28万円プラスになるので〝見た目〟は〝お得〟ですよね。

また、本来死亡保険ですので、もし被保険者(保険がかかっている人)に万が一があった場合は死亡保障、この場合600万円の死亡保険金が支払われます。

そのため親を被保険者にして終身保険で学資資金を積み立てる方が多いです。

万が一、積立の途中でお亡くなりになった場合でも、
その時点で600万円の死亡保険金が給付されますので、積立と保障を同時に準備できるとも言えます。

つまり
払い込みが終わった後に解約すれば28万円プラスになり
支払い中は600万円の死亡保険がついてくる
ということになります。

ケース②
老後資金の準備をしたい。
現在30歳で、60歳以降のお金(1,000万円)を準備したい。

この場合、

1,000万円÷30年÷12ヶ月=約3万円/月

積立をすれば
60歳で払い込みが終わったあと、例えば解約すると1,200万円受け取れる、それを老後資金にする、という使い方ができるわけです。

1,080万円出して1,200万円受け取れる、
つまり120万円プラスになる
のでこちらも〝見た目〟は〝お得〟ですよね

しかしここで皆さんに質問です。

これ本当にお得なのでしょうか?
〝見た目〟はお得なのですが事実はどうなのでしょう。

そのヒントが「返戻率」

「返戻率」ってどういう意味かお分かりですか?

ポイントは
返戻率に騙されちゃダメですよ!ということなんです。

えっ?なぜかって?w

次回の記事で詳しく解説していきますのでお楽しみに。



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