ニュースに翻弄されるな! ナスダックとS&P500種は最高値だけど。。。

小川 竜一
by 小川 竜一
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先週11月28日(土)付の日経新聞デジタル版。

米国株、ダウ反発し37ドル高 ナスダックとS&P500種は最高値

米国株概況、
今週は「コロナウイルスのワクチン期待で上昇!」的な記事でしたね。

ま、これはいつものことですが

〝上昇しても良い局面〟で〝上昇トリガーになると思われる〟トリガーが発生し、多くの投資家が〝予定していた上昇パターン〟を選択した結果、〝上昇〟した!

というだけのことです。

でも「上昇」とありますが、
そう大きくは上昇していませんので勘違いをなさらずに。

特にその記事が、権威ある新聞だったり、しっかりした肩書きを持たれた執筆者の方が書いたものだったりすると、「すごいことだ!最高値だって!」と何も疑わずに「すごい!」と素直に感じてしまう方も多いのではないでしょうか?

でも実際はそんなに上昇したわけではありません(笑

〝ノイズ〟惑わされないようにしましょう。

いつも同じことをお伝えすることになりますが、

それらノイズは
中長期で考える〝がんばらない投資〟には全く関係ありませんのでご注意ください。

このブログカテゴリー「がんばらない分析」シリーズでは
テレビや新聞などでよく目にする株式ニュースなどの各種情報をどんな角度で、どんな感覚で、どんな温度感で取り入れたら良いのか、チャート分析を交えながら解説してきいます。

ノイズに翻弄されず
国にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きる経済力を手にするために
私と一緒に楽しく学んでいきましょう。

では早速、今回も
先ほどの日経新聞の米国株概況記事の解説から見ていきましょう。

記事をチェックしてみよう(初めての方はコチラから)

まず書き出しの1ブロックに注目です。

米国株、ダウ反発し37ドル高 ナスダックとS&P500種は最高値

【NQNニューヨーク=古江敦子】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前営業日の25日に比べ37ドル90セント(0.1%)高の2万9910ドル37セントで終えた。米政権の移行が円滑に進むとの見方や新型コロナウイルスのワクチン普及の期待から買い優勢となった。感謝祭の翌日とあって売買は盛り上がりを欠いた。(上記記事より抜粋)

とありますね。

最初の書き出しはこんな感じ、

【NQNニューヨーク=古江敦子】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前営業日の25日に比べ37ドル90セント(0.1%)高の2万9910ドル37セントで終えた。

ここまでは事実しか述べていませんので、
そっくりそのまま「そうなんだ~」で良い部分です。

ですが、注目すべきポイントは次の文章。(ですよねw?)

米政権の移行が円滑に進むとの見方や新型コロナウイルスのワクチン普及の期待から買い優勢となった。感謝祭の翌日とあって売買は盛り上がりを欠いた。(上記記事より抜粋)

さて皆さん、何か感じませんか?

このブログをいつもご覧いただいている方は、もうお分かりですよね???

初めての方は
「えっ?なに?これがどうした???」
って思った方が多いかもしれません(笑。

そうです!

実はこれ、筆者である古江さんの憶測でしかない!
ということに注目すべきなんです(笑。

何か世の中で確固たる証拠のある事実や事象を述べているのではなく、
あくまでもこの筆者である古江さんが考えている〝相場の憶測〟が書かれているということがポイントです。

でもこういうことを書くと
「えっ?じゃあ日経新聞が嘘を言ってるって言いたいの?」
「何を天下の日経様に上から目線で物を言ってるの?」
という声をたくさんいただきます。

しかも皆さん、結構興奮気味で(笑。

でも、ちょっと冷静に聞いてくださいね(笑。

古江さんの書いた文章は〝憶測〟だと言いましたが、
正直〝憶測〟以上で書くことは誰もできないんです。

このことが理解できないと
生涯ずっとニュースなどに翻弄されることになるので注意しましょう。

私もこの感覚を掴むまでは情報に翻弄されました(笑。

では翻弄されないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには、
評論家の書いた文章を読む前に、あなたの頭の中に〝確固たるブレない指標〟が必要です。

それは何か?

そう、それが〝がんばらない思考シミュレーション〟なんです。

がんばらない思考シミュレーション(2回目以降の方はコチラから)

〝確固たるブレない指標〟を手にするためには
「チャートを読む力を手に入れ」て〝がんばらない思考シミュレーション〟ができるようになることがとても重要。

状況がこういう状況だから、このようなトリガーが来たら、こちらに動きそうだな、というような動きを予め想定しておけるようになるのが本当に重要なんです。

短期売買や超短期売買が目的ではないので「チャート分析」までは必要ありませんが、(出来たら出来たでそのほうがもちろんいいですよ)

チャートを見て大体の「方向性」と「上下にぶれるであろう値幅」を理解できるようになっておくと情報に翻弄されることなく自分の身を守れます。

例として試しに、27日から28日朝にかけての〝がんばらない思考シミュレーション〟をしてみましょう。28日終了時点のNYダウチャートを使って一緒に体験してみてください。

一体〝がんばらない思考シミュレーション〟とは、
どんな思考シミュレーションになっているのでしょう(笑?

ではチャート分析のスタートです!

まず使うチャートはこちらNYダウチャート。
全体像2019年の10月から28日終了時点までのNYダウチャートです。

テクニカル指標の説明は省きますが
設定値は「日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ」。

今週の説明をしたいので、上のチャートの「赤枠部分」を拡大してみます。

次のチャートがその拡大したNYダウチャート。
「緑枠で囲った部分」が今週のチャートになります。
この緑枠部分に注目です!

11月28日(土)の朝、この日経の記事を読む時に、このチャートがイメージできている人であれば、まず27日の朝時点でこう考えているはずなんです。

状況は。。。

今週のNYダウは2020年2月13日に付けた最高値超え(ライン①)に再度チャレンジして、昨日は成功したけれど、利益確定売りもあって今朝は先週の高値付近まで一旦下げたんだな。まあ、過去最高値に触れたんだから一度は下がるよね。

じゃあ明日28日の朝には。。。

考えられること1つ目。

昨日の2020年11月26日に付けた最高値を超えていくのかな?

考えられること2つ目。

2020年2月13日に付けたライン(ライン①)まで下げているのかな?

状況を考えると。。。

1つ目の考え方は、高値をさらに追う展開の素材、または突破して磐石にするまでのきっかけになる〝トリガー(チャートが動く材料)〟は今日は出て来なそうだな。勢いのある素材は今はないから、上がったとしても最高値と同じレベルで止まる程度だろうな。上昇幅も期待できないな。

2つ目はどうだろう。

コロナ素材は一旦おいておいて、今回は〝前日の利益確定売り〟というイベントの後なので主に〝様子見〟が強いのかな。だとしたら〝上げる要素〟より〝下げる要素〟の〝トリガー(チャートが動く材料)〟に触れやすいということに注目した方が良さそう。でも下げるとは言っても、9月3日4日の高値ライン(ライン②)を下抜けるほど〝強いトリガー〟はないだろうな。3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン③)で守られてもいるし。

さてさて、明日28日の朝どうなってるかな???

って感じです。

そして一日仕事して帰ってきて
「明日の朝どうなってるか楽しみだな~」っていう感じで寝て
翌朝28日起きて初めて、先ほどの日経記事を目にするわけですね。

28日の朝、日経記事を読んだ感想は。。。

おっ!先週の高値付近で完全様子見ムードで終了したな。

本当にみんな見ているポイントが一緒だから面白いな(笑。

チャート的に動きにくいところだから仕方ないのよね。

まあ、そんなところか。

米政権の移行が円滑に進むとの見方や新型コロナウイルスのワクチン普及の期待から買い優勢となった。感謝祭の翌日とあって売買は盛り上がりを欠いた。(上記記事より抜粋)

トリガーも「米政権の移行が円滑に進むとの見方や新型コロナウイルスのワクチン普及の期待から買い優勢」と書いてあるけれど、そう書くしかないよね。だって実際本当にそれが〝強いトリガー〟ならもっと上に抜けているはずだから。上抜けもせず、ローソク足に勢いも感じられないし、とりあえず動いた理由を書かなければならないライターさんは本当に大変だよね(笑。翌日の「感謝祭の翌日とあって売買は盛り上がりを欠いた」というのも、あれじゃ動かないし、まあ想定の範囲内だよね。

まっ、とりあえず動くとしたら週明けかな。

おそらく週明け当初は動かないだろうけど、このまま本物の伸びに成長するのか楽しみ!

というようなストーリーが
ノイズに翻弄されない〝がんばらない投資〟を確立した人の頭の中のイメージ。

ガツガツせず俯瞰的に大きな時間枠でゆるくチャートを読み解く、
これこそが理想の〝がんばらない思考シミュレーション〟になります。

いかがでした???

「なんか難しいぞ!」
「なんとなくわかった気がする!」
「なんか余裕感が違う感じがする!」
「こんなレベルでいいのか?」
いろいろな感想が飛び交ってきそうですが。。。(笑

でもおそらく皆さん共通して〝心の余裕〟を感じていただけたと思います。

こんな感じでチャートを眺めるように俯瞰的に見られる人は
〝確固たるブレない指標〟を手にしているので、ノイズに翻弄されずに中長期投資である〝がんばらない投資〟を安心して楽しめるわけですね。

それはもう一喜一憂一発ギャンブル型の投資をしている多くの日本人とは
〝心の余裕〟が異次元レベルで違います(笑。

あなたも是非〝がんばらない思考シミュレーション〟を確立してみてください!

それでは今週も、ノイズに翻弄されず
国にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きる経済力を手にするために
楽しく〝がんばらない投資〟を進めていきましょう!

以上、
11月30日の「ニュースに翻弄されるな!」でした。

それではまた来週お会いしましょう!

▼▼▼ ここから先は難易度が上がります。参考にしてください ▼▼▼

参考)NYダウ ~ がんばらないチャート分析 ~

↑2020年10月からのチャート
日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ

↑先週の動き「緑枠部分」

先週のNYダウは2020年2月13日に付けた高値超え(ライン①)にチャレンジして最高値を更新することに成功。その後、その力を維持するだけのチャート根拠に乏しく、また強力な上昇トリガーになりうる根拠もなく先週の高値付近にて様子見ムードで終了。

今週も変わらず下振れリスクの方が高い地合は続くと思われるが、EMA50である29,000ドル付近、EMA100である28,500ドル付近、最悪EMA200である27,900ドル付近まで下げても驚く必要は特にありません。

今週は、先週の高値付近と、2020年2月13日に付けた高値(ライン①)のボックス内でおさまるのか、または9月3日4日の高値ライン(ライン②)とのボックス内で収まるのか、それとも先週の高値超えを磐石にできるのかが見どころです。

参考)VOO ~ がんばらないチャート分析 ~

↑2020年10月からのVOO(S&P500)チャート
日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ

↑先週の動き「緑枠部分」

先週のVOO(S&P500)10月13日の高値ライン(ライン②)から反発し直近11月10日の高値(ライン①)まで値を上げた。ただし週末それを抜けていくほどの〝強いトリガー〟は特になく、最終日は、高値付近で様子見で終了。

今週も下振れリスクの方が高い地合は続くと思われるが、EMA50である318ドル付近、EMA100である310ドル付近、最悪EMA200である299ドル付近まで下げても驚く必要は特にありません。

今週は直近11月10日の高値(ライン①)越えを盤石にできるかという点に注目。10月13日の高値ライン(ライン②)と、3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン③)を意識しながらの展開にも注目していきたいところです。

(参考)QQQ ~ がんばらないチャート分析 ~

↑2020年10月からのQQQ(NASDAQ)チャート
日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ

↑先週の動き「緑枠部分」

先週のQQQ(NASDAQ)は、3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン②)に支えられる格好で10月14日の高値ライン(ライン③)を超えることに成功し、最終的にペナントを築きながら3度目の高値アタックをした格好で終了。

今週も下振れリスクの方が高い地合は続くと思われるが、EMA50である284ドル付近、EMA100である274ドル付近、最悪EMA200である256ドル付近まで下げても驚く必要は特にありません。

今週の見どころは、3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン②)と10月14日の高値ライン(ライン③)で構成されるペナントを上抜けて、そのポジションを盤石なものにできるかが注目です。また10月14日の高値ライン(ライン③)を下抜けたとしても、3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン②)で支えられながら成長できるかも見どころです。

(参考)NYダウ今週の見通し

今週は、ブラックフライデーで26日休場、27日が短縮取引だったので、後半はほとんど動きがありませんでした。

新型コロナウイルスの感染拡大の中、ワクチン開発への期待によって相場が支えられる状況は今週も変わらないと思います。そして例年通り本格化している年末商戦で活気づく景気もある中、週末の雇用統計も注目されるでしょう。

直近での失業率が高まっているというのも聞きますので、その雇用統計の数字によってはトリガーが発動するかもしれません。

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