書評:「ポートフォリオワーカー」を読んで感じた投資の大切さ

倉石 優子
by 倉石 優子
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あなたは、副業をされていますか?

今では、正社員という働き方の他に、

・フリーランス
・派遣
・ジョブ型雇用など

様々な働き方が生まれいて、自分のやりたいことを仕事にする自由度が高くなっているように感じます。

そもそも、日本では古くから「副業禁止」の会社が多く存在していて、
『新卒採用から定年退職するまでを同じ会社で働き続ける』というスタイルが一般的でした。

しかし、最近では大企業でも「副業」を認める企業が増えていると話題になっています。

あなたも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

マイナビが2020年7月から8月に、1月~7月に中途採用した企業の人事担当者1,910名を対象にインターネットで行った「働き方、副業・兼業に関するレポート(2020年)」では下記の結果が出ています。

現在、副業・兼業を認めている企業は全体で49.6%
「現在認められており、将来的にも拡充する予定」(19.4%)
「現在一部認められているが、将来的には拡充する予定」(22.4%)
「現在は認められていないが、将来的には認められる予定」(15.2%)
と、将来的に認める・拡充する予定の企業は合計で57.0%となった。

副業に対してのイメージとしては、
「社員のスキルアップにつながる」「社員のモチベーションを維持できる」等、
ポジティブな印象が増えた一方、依然として
「社員の労働時間が過剰になり本業に影響が出る可能性がある」
と本業への影響をネガティブ要素として捉えている企業もあるようです。

さて、今回取り上げさせていただく2020年4月に初版発行の
「ポートフォリオワーカー」のサブタイトルは
「副業より複業」で幸せなお金持ちになる方法”です。

副業が、『本業の他にもう一つの別の収入源となる仕事を持つこと』であれば、
複業は、『1つだけでなく幾つもの収入源となる仕事を持つこと』になります。

現に著者のマダム・ホーさんは25もの仕事を持ち、それらを時代の流れや自身の状況に合わせてバランスをとりながら資産形成をされています。
(「25つの仕事=収入源」を持っているなんて!!羨ましいと思いませんか?!)

また、「日本の20年先を行く」と言われているアメリカでの社会問題として、2000年頃からは次のようなことも言われ始めているそうです。

・定年退職後も現役時代と同じ生活レベル(ライフスタイル)を維持できる高齢者はわずか1割。
・子供や親戚兄弟の世話になって生活レベルを維持できる高齢者も約1割。
・残りの8割は定年退職後、現役時代と同じ生活レベルが維持できず、ライフスタイルを落とさなければならなくなる。

このような問題はすでに日本にいる私たちも実感として大半の人が感じていると思います。

ポートフォリオワーカーの本当のゴールは「心の自由」



複数の収入源を持つことは、すなわち経済的な自由を手に入れるということです。

・やりたいことや欲しいものを我慢する必要がない
・病気になっても治療方法を選ぶことができる
・仕事だけでなくプライベートの時間を充実させることができる、等

それらのことが実現できれば、そのまま「心の自由」につながりますよね。

誰もが「人生100年時代」をお金のために我慢する生活でなく、
『好きなことができるお金と時間=心の自由』を持ち、楽しく暮らしていきたいと願っているはずです。

ポートフォリオワーカーとは、そのための大きなヒントだと思います。

本の中で複数の収入を持つことのわかりやすい例えとして、
収入を「タイヤ」に例えていました。

独身で一つの収入源(本業)=一輪車
(夫が働き、専業主婦の妻がいて収入が1つだけの世帯も同様)
夫婦共働き(本業が各1つ)=二輪車(自転車)
夫婦共働きに加えて、投資または副業からの追加収入がある状態=三輪車
共働き世帯で各自が副業または投資からの収入がある状態=四輪車(自動車)
それ以上(夫婦で5つ以上)の収入源がある状態=スペアタイアを積んだ四輪車

いかがですか?

安定感がどんどん増していくのがよくわかりますね。

タイヤが1つしかなければ、ペダルをこぐ人が病気になってしまうと倒れてしまいます。
タイヤが2つあれば、一人が倒れても片方が二人分を必死で頑張れば倒れませんが、少し不安定ですね、グラグラしてしまいます。
タイヤが3つあれば、二人が同時にこぐのをやめてもとりあえず横転せずにいることができます。
タイヤが4つあれば、とても安定した乗り物に乗っているのと同じことといえるでしょう。

このように、収入源となるタイヤは1人1つではなくできるだけたくさん持っていた方が良さそうです。

そうは言っても、

「本業で忙しのにどうしてそんなにたくさんの仕事をする時間があるの?

という気持ちになりませんか?

次のお話に一つヒントがあります。


「複数の収入源」と「不労収入」



この本の中では「複数の収入源」を持つために、

・マダム・ホーさんの実際の経験談
・好きなことを仕事にするための気づきを得るためのワーク
・日本で活躍されている4タイプのポートフォリオワーカーの方々へのインタビューなど、

自分のやりたい事や好きな事を収入にする気づきを与えてくれます。

そして、「不労収入」も大切な収入源であると書かれています。

ポートフォリオワーカーは、大きさの違う小中大それぞれのバケツを持っていて、

「一番小さいバケツ」に日銭(生活費をまかなうお金)を入れ、
「中くらいのバケツ」に資産(緊急予備資金や子供の進学などに使う資金)を入れ、
「一番大きいバケツ」には、中くらいのバケツから少しずつ投資に回す資金を入れる。

そして、「一番大きいバケツ(投資)」でどんどん資産を増やしていき、老後はこの大きなバケツで育てたお金で生活ができることが理想です。
「大きなバケツ」を持つということは、収入源を1つ持つのと同じ意味があります。

これまで、副業が禁止されていることが当たり前の日本では、「投資」という不労収入がなければイメージでいうと先ほどの一輪車か二輪車の状態でした。

とても不安定な状態ですね。

また、本業の労働からの収入だけの人は、「投資」をしている人に比べて同じ分の収入を稼ぐためにより長時間の労働をしなければならなくなります。

そして、本業のみの労働時間がより長時間になるということは、物理的時間的に複数の収入源を作るための仕事を始められなくなるということです。

さらに、長時間の労働により体に不調をきたしてしまったりすると一輪車は倒れてしまいます。

ちょっとした負のスパイラルにはまっていくように感じませんか?

このスパイラルからはすぐ抜け出しましょう!

投資は、お金に働いてもらい収入を得る方法なので、自分の時間を削ることなく資産を増やすことができます。

もちろん金融や経済について勉強する時間を持つことは大切ですが、方法としてプロにお任せしたり、より安定してコツコツ増やせるものもあるので新しい仕事をもう1つ始めるよりは簡単です。

「大きなバケツ」をまだ持っていない人は、ぜひポートフォリオワーカーの第一歩として『投資』を始めてみることをおすすめします。

今回、マダム・ホーさんの「ポートフォリオワーカー」を読み、
複数の収入源を持ちより幸せに生きる方法を考える上で、

まず誰にでも始められ、考える価値があるものは『投資』

であると改めて感じました。



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