2025/12/05

デジタル資産の脆弱さに気づいたナナが「金」を選んだ理由

12/3発売の第2弾、第7章をご紹介

12月3日に、拙著の第2弾『今すぐ金貨を買いなさい!彼女たちがGOLDを選んだ理由』が発売になりました。今日はその中から「第7章:金 vs ペーパーアセット ― デジタル取引の限界 / ナナ編」をピックアップして抜粋解説しました。



証券口座乗っ取り事件が突きつけたデジタルの不安

2025年春、日本の投資家たちを震撼させる事件が相次ぎました。証券会社のオンライン口座に第三者が不正アクセスし、勝手に株式を売買する「証券口座乗っ取り」被害が急増したのです。金融庁の発表によれば、わずか3ヶ月間(2025年2月~4月中旬)で被害件数は計1,454件、売買総額は約954億円にも上りました。攻撃者はフィッシング詐欺などでID・パスワードを盗み取り、被害者になりすましてログイン。口座内の株式を無断で売却し、その資金で別の銘柄を大量購入するといった巧妙な手口で不正利益を得ていたのです。この犯行により大切な老後資金の大半を失ってしまった人もいるなど、事態は深刻化しました。

被害の拡大を受け、大手ネット証券各社はログイン時の「パスキー認証」導入などセキュリティ強化に踏み切りました。一方で、日本経済新聞はこの対応の遅れを指摘し、証券業界の初動が遅かった「空白の3カ月」の間に不正売買額は累計5,000億円規模に達したと伝えています。便利なデジタル取引の裏側で、私たちの資産が一夜にして奪われかねないリスクが露わになったのです。

「紙の資産」に依存していたナナの気づき

こうしたニュースは、デジタル技術に親しんできた投資初心者の女性「ナナ」にとって他人事ではありませんでした。ナナ(広告代理店のデジタルマーケター)は、新しいテクノロジーやトレンドを積極的に生活に取り入れる好奇心旺盛な人物です。SNSで映えるライフスタイルを楽しみ、投資も2024年に新NISAでデビューしました。当初はネット証券での株式投資やデジタル資産の運用を便利に感じ、何の疑いもなく「紙の資産(ペーパーアセット)」=証券やデジタル上の数字に頼った資産形成を進めていたのです。

しかし、ナナの身近で証券口座の不正アクセス事件が起きたことが転機となりました。同僚のひとりが巧妙なフィッシングメールに引っかかり、ある日突然証券口座を乗っ取られ知らないうちに取引がされていたのです。その後、証券会社側で対応が協議されることにはなりましたが、この悪夢のような出来事にナナは大きな衝撃を受けました。「便利だと思っていたデジタル取引だけれど、一瞬で資産が消える恐れがあるなんて…」。自分も日頃からネット証券やスマホアプリに頼りきりだっただけに、他人事ではないと感じたのです。

さらにナナは、少し前に体験した株式市場の急変動も思い出しました。世界的な政情不安(※物語中では「解放の日」という出来事)が引き金となり、株価が急落する「トランプ・ショック」のような乱高下を目の当たりにしたのです。その時は市場の回復をただ待つしかなく、自分の資産が翻弄される無力さを痛感しました。「オンライン上の数字に過ぎない資産は、外部要因で突然目減りしたり消えたりする…。もしもの時、本当に守れるのだろうか?」──デジタル資産の脆さに気づいたナナは、資産管理のあり方を真剣に見つめ直すようになります。

仲間との対話で見えた「デジタル一辺倒」の落とし穴

不安を感じ始めたナナは、投資仲間たちに心境を打ち明けました。同僚のユミやサキ、上司の川島さんたちとの定例会。話題はやはり最近の証券口座乗っ取り事件です。ナナが「便利なはずのネット取引にも、こんなリスクがあるなんて…」と不安をこぼすと、皆もうなずきました。

メンバーの間でも、「パスワード管理やセキュリティ対策にも限界がある」「私たち、少しデジタルに頼りすぎていたかもしれない」といった声が上がります。今回の株式急落や口座ハッキング事件をきっかけに、全員があらためて資産防衛について考え始めていたのです。

そこで川島さんは、「今後の資産運用をどうしていくか、考えてみよう」と話を向けます。ナナは「デジタルではない形でも資産を持っておく必要があるんじゃないかしら……金(ゴールド)なんてどうかな?」実は以前から興味があった金が口をついて出たのに驚きました。たとえば「実物の金(GOLD)を資産の一部に持つ」というアイデアです。金なら紙のように価値がゼロになることは考えにくいし、ハッキングで消える心配もありません。実際、各国の中央銀行が過去最高ペースで金を買い増しているというニュースも報じられていました。インフレや金融危機への備えとしてプロたちが動いている…。それなのに自分はデジタル資産ばかりで、「もしもの備え」が何もないことに気づいたのです。

資産の一部は、形のあるものに替えておこうかな」ナナがそうつぶやくと、サキもユミも強くうなずきます。仲間との対話を通じて、ナナの中で「ペーパーアセットの便利さと引き換えにしたリスク」がはっきりと意識されていきました。そして同時に、資産の一部を手元に残る現物資産に置き換えることで得られる安心感についても具体的に想像できるようになっていったのです。

ナナが「金(GOLD)」という実物資産を選んだ理由

こうしてナナは、自らの資産構成を見直す決意を固めました。デジタル全盛の時代に逆行するようにも思えましたが、クラブの仲間たちとの議論を通じて「最後の砦となる盾を持つつもりでやってみよう」と心を決めます。ナナが選んだ実物資産──それは「金貨」でした。

初めて手にしたブリタニア金貨の輝きに、ナナは思わず笑みがこぼれました。デジタル画面で見る数字とは違う“確かな重み”が、手のひらに伝わってきます。

ナナは週末に仲間たちと一緒に金貨の取扱店を訪れ、人生初の1オンス金貨(ブリタニア金貨)を購入しました。金貨を手にするのは初めてで、「すごい、本当に精巧ですね!」とその最高峰の技術に驚きます。価格は決して安くありませんでしたが、「自分の手で持てる資産」を得た安心感に比べれば高くない買い物です。ブリタニア女神との出会い──それはナナと仲間たちにとって新しい財産と、新しい安心を得た瞬間でした。「万一火災に遭っても、金そのものは残りますよ」と店員から聞かされたナナは、大きく頷きます。デジタルデータが吹き飛んでも、手元の金貨は無くならない──この安心感は何にも代えがたいものでした。

購入後、ナナたちは金貨を手に記念撮影をしました。キラキラ輝くコインを眺めながら「本当に金貨を買ってしまったんだね」と笑い合うユミたち。ナナもバッグの中の金貨をそっと撫でながら、「これが自分の“金の現物デビュー”なんだ」と静かに実感します。一度あの金貨の重みを知ってしまうと、もはや画面上の数字だけでは心許なく感じてしまう──ナナの率直な実感でした。

『今すぐ金貨を買いなさい!』第7章が伝えるもの

ナナがデジタル資産の限界に気づき、金という実物資産に辿り着くまでの物語は、書籍『今すぐ金貨を買いなさい!彼女たちがGOLDを選んだ理由』の第7章「金 vs ペーパーアセット ― デジタル取引の限界」で詳しく描かれています。物語のクライマックスでナナが手にした金貨の輝きと安心感は、読者にも強い印象を残すでしょう。デジタル全盛の今だからこそ、「自分の資産は自分で守るしかない」というシンプルな真実がナナの経験から浮かび上がります。そしてその手段として彼女が行き着いた答えが「金(GOLD)を持つこと」だったのです。

ナナの選択は特別なものではありません。実は本書に登場する他の女性たちも、それぞれの立場で同じ結論に達しています。大きなリスクに備えるため、ある人は富裕層の動向からヒントを得て、またある人は5000年の歴史が証明する金の価値に気づき、最終的に「資産の盾」としての金を手にしました。デジタル詐欺から身を守るため、通貨下落に備えるため、あるいは地政学リスクの荒波に耐えるため──金という普遍的な資産が、彼女たち一人ひとりにとって頼れる盾となったのです。

おわりに:あなたならどう守る?まずは“小さな一歩”から

ナナの物語は、デジタル時代に生きる私たちに問いかけます。「もし自分の資産が突然ゼロになったら、どう守ればいいのか?」──答えは一人ひとり異なるかもしれません。しかし、ナナが自分なりの答えを探して行動を起こしたように、私たちも自分の資産を守る手段を主体的に考えることが大切ではないでしょうか。デジタルの利便性を享受しつつ、いざという時に消えない「本物の価値」を手元に持っておく。その選択肢の一つとして、「金」という資産の魅力をナナの視点から感じていただけたのではと思います。

ナナが感じた安心感は、決して特別な人だけのものではありません。小さな金貨1枚からでも、実物の資産を持つことで見える景色が変わるかもしれません。デジタル資産だけに頼らないポートフォリオづくりは、初心者でも今日から始められる第一歩です。ナナの物語の続きを読み進めれば、きっと金投資への具体的なヒントや勇気が得られるでしょう。本書第7章を読み終えたとき、あなたも「自分だったらどうするか?」と自分自身に問いかけずにはいられないはずです。そしてその答えが見えてきたら…ぜひあなたも、金投資という第一歩を踏み出してみませんか。

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