2025/09/30

【特別記事 / 第2夜】節税の落とし穴と「4つの節税」を知る – 知識と順序が未来を変える

はじめに – 第1夜から学んだことを踏まえて

第1夜では税務調査の実情や、納税者が知っておくべき権利・義務について詳しくお伝えしました。税金坊こと根本和彦さんは、「税務署は取りやすいところから取る」「調査官の裁量で結果が大きく変わる」と率直に語り、調査に備えるためのコミュニケーション術を教えてくれました。また、帳簿原本の持ち帰り「止め置き」は拒否できることや、電子帳簿保存法の誤解についても触れました。この学びをもとに、第2夜では節税の“質”と“順序”に目を向けます。

多くの経営者が「税金を安くしたい」と思うあまり、効果的な節税を通り越して過度な節税に走ってしまいます。しかし数多の税理士が口を揃えて言うように、節税で最も大切なのはキャッシュを残すこと。利益を減らすために不要な経費を増やすと現預金が流出し、資金繰りが悪化し倒産リスクを高める危険があると指摘されています。節税はあくまで企業を強くするための手段であり、目先の税負担だけに囚われてはいけません。



節税には順序がある – 4つのカテゴリーを理解する

根本さんは第2夜の冒頭で、「節税を学ぶ前にOSを整えましょう」と呼びかけました。ここで紹介されたのが、節税を4つのカテゴリーに分け、正しい順序で実行するという考え方です。具体的には、以下の4段階です。

◼︎1 お金が出ていかない最優先の王道的節税
役員報酬の適正化や旅費規程の整備、在庫評価の見直し、特別償却や税額控除など、手元資金を減らさずに税金を減らす方法です。これを行うだけで、会社によっては数百万円もの節税効果が期待できるといわれています。

◼︎2 お金は出ていくが将来につながる投資型節税
設備投資や広告宣伝、人材育成など本業の成長に直結する支出を通じて税金を減らす方法です。本業の強化につながるため、長期的に見ればキャッシュを増やす投資と考えられます。

◼︎3 お金は出ていくが自分の会社を守るための保守的節税
小規模企業共済や倒産防止共済への加入、退職金共済など、将来のリスクに備えるための節税です。万が一の事態から会社を守る保険のような役割があります。

◼︎4 お金が出ていき将来にはつながらない消費型節税
社長の自家用車や高級家具、旅行など、会社の資産や経営に直接関係しない支出による節税を指します。ご褒美として楽しむのは自由ですが、この段階を最初に選んでしまうと資金繰りを悪化させる恐れがあるため、順序とタイミングに注意が必要です。

多くの経営者が利益が出た際に4番目の消費型節税から始めてしまう傾向にあることが問題だと根本さんは指摘しています。第1夜でお伝えしたように国税庁はAIを活用して高リスクの納税者を抽出し、深度の深い調査を行う方針を示しています。やみくもに消費型節税を行えば目立った支出としてデータに残り、調査リスクを高める可能性があるのです。


OSのインストール – 自社のリスクと目的を定める

第2夜で根本さんが繰り返し強調したのは、「節税の目的と許容リスクを明確にすること」でした。節税は納税者の権利であり、正しい順序で行えば会社の資金を有効に活用できます。しかし、自社の状況を無視して他人の節税法を真似すると、不要なリスクを背負ったり資金繰りを悪化させたりする危険があります。ここでもOSが重要になります。

⚫︎目的の明確化
なぜ節税をするのか?将来の投資資金を守るためか、資金繰りを安定させるためかを考えます。節税は会社を強くするための手段であり、目的とズレる方法は採用しないと決めるのです。

⚫︎リスクの把握
節税にはホワイトからブラックまでグラデーションがあり、グレーゾーンも存在します。自社がどこまで踏み込めるか、どの方法が「黒」に近いのかを知ることで、税務調査に対する備えも変わります。大きな投資を伴う節税は調査対象になりやすいため、十分な書類や根拠を用意しましょう。

⚫︎順序の徹底
前述の4つの節税を、会社の状況に応じて順序良く行います。まずはお金が出て行かない王道的節税を実行し、それでも利益が残る場合に投資型や保守的な節税を検討します。消費型節税は最後の選択肢として、時期と金額を慎重に判断することが大切です。



危ない節税を見抜く – リアルな失敗事例

根本さんはライブの中で、危険な節税の例や税理士選びのポイントにも言及しました。たとえば「海外を利用した奇抜な節税スキーム」に高額な手数料を払い、最終的に調査で否認され多額の税金を支払うことになった経営者の例や、表面的なノウハウだけを教えてリスクを説明しないコンサルタントに騙されるケースが紹介されました。こうした事例は、「知らないこと」が最大のリスクであることを示しています。

SNSや動画で情報が溢れる時代だからこそ、情報源の質が重要です。税理士や専門家のアドバイスを受け、リスクとリターンを客観的に判断しましょう。また、節税と脱税・租税回避の違いを理解しておくことも不可欠です。税理士事務所などの専門的なサイトでは、節税は法律の範囲内で税金を少なくする行為であり、脱税は違法行為、租税回避はグレーゾーンであると説明しています。境界を理解し、正々堂々とした節税を実践しましょう。


調査官とのコミュニケーションは第1夜で学んだ通り

第1夜に続き、第2夜でも調査官とのコミュニケーションの重要性が言及されました。アドバイスによると、調査官には礼儀正しく対応しつつも、身分証の確認や調査目的の説明を受け、質問に対しては誠実に答えることが基本です。しかし調査官は雑談を通じて情報を引き出すプロであるため、無駄な話を避け、自社の強みや正当性を端的に伝える技術が求められます。これも節税のOSの一部と言えるでしょう。


次回予告 – AIとデジタル時代の税務調査、そして長期的な節税へ

第3夜は、マイナンバーや暗号資産などデジタル化が税務調査に及ぼす影響がテーマです。国税庁はAIによるデータ分析で申告漏れの可能性が高い納税者を抽出し、深度の深い調査を行う方針を示しています。デジタル通貨や暗号資産、マイナンバーが普及することで資金の流れが可視化され、税務調査は量から質へと転換しつつあります。第3夜では、これからの時代にどう備えるかを学びます。

第4夜では、長期的に安心できる節税術が紹介される予定です。根本さんは、節税は単なる裏ワザではなく、会社の「OS」をアップデートすることで強い経営を実現するためのツールだと語ります。適切な節税で浮いた資金を本業に投資し、会社の将来の成長に繋げることが真の目的です。


セミナーへのご案内:アーカイブを無料受講

ここまで書いてきた記事をもっと具体的に掘り下げる「税金坊流節税セミナー」が明日10月1日(水)に開催されます。今回の4夜連続ライブの集大成として、理想の節税法を詳しく学ぶ機会を提供。必見の価値ありです!セミナーでは、下記のような内容が提供されます。

1. 第1夜~第4夜の復習と補足解説
2. グレーゾーンの具体例とリスク評価方法
3. 調査官の本音に基づく交渉術
4. 成功した経営者が実践する長期的な資産防衛策
5. セミナー参加者限定で紹介する最新税制情報

税金坊の根本さんから、本ブログの読者限定で参加費2,980円が無料となる「参加費無料特別リンク」をプレゼントしていただきました。セミナーを通して根本さんの経験に基づく具体的なアドバイスを聞きながら、自社に合った節税戦略を見つけられる絶好の機会。ぜひご活用ください。
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まとめ – 今こそ知識と順序を手に入れよう

第2夜では、節税の種類と順序、そして危険な節税に対する注意が語られました。要点を振り返ると、

1. 節税には4つのカテゴリーがあり、正しい順序で実行することが大切。

2. 最初に取り組むべきは「お金が出ていかない王道的節税」であり、役員報酬や旅費規程の見直しなど手元資金を減らさない方法を徹底する。

3. 投資型節税や保守的節税は会社の未来を守る投資と位置づけ、消費型節税は最後に検討する。

4. 過度な節税は資金繰りを悪化させ倒産リスクを高めるため、キャッシュを残すことが最優先。

5. 節税の目的と許容リスクを明確にし、情報源を選んで正しい知識を身につけることが重要。

危ない節税に迷い込まないためには、正しい順序と目的意識が欠かせません。今回の記事ではポイントのみをお伝えしましたが、第2夜の動画では根本さんが具体的な事例や失敗談を交えながら詳しく解説しています。動画を見ることで、自社に合った節税の方法とリスクの考え方がより深く理解できるはずです。第3夜・第4夜と続くシリーズでは、AI時代の税務調査や長期的に役立つ節税法が紹介されますので、ぜひこの機会にYouTubeのアーカイブでチェックしてみてください。続きのブログもお楽しみに!


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