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はじめの一歩

リスクとリターンの関係

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◉このブログについて上記ラジオで解説しています◉

「ハイリスク・ハイリターン」
「ローリスク・ローリターン」

どちらかを選ばないといけないとしたら、あなたならどうしますか??

「うーん、ローリスクでハイリターンはないの??」

という方がいるかもしれませんが、
残念ながら、投資にローリスク・ハイリターンはありません。

以前、為替リスクの記事で、投資の世界で「リスク」という言葉は「振れ幅があること、確実ではないこと」という意味があると学びました。

為替リスク

つまり、「振れ幅が大きい商品の方がリターンも大きくなる」ということですね。

では、どうして「ローリスク・ハイリターン」の商品はないのでしょうか?

「どうせそんな甘い話はないってことでしょ」

なんて声が聞こえてきそうです。

確かにそうなのですが、こう考えるとわかりやすいかもしれません。

例えば、「国債」を思い出してください。

国債とは、国にお金を貸すことで一定の利息と満期時に元本が返ってくる元本保証の商品です。
日本政府が潰れない限りは貸し倒れのリスクを負うことがなく、わずかなリターンでも多くの人が投資をするためにリターン(金利)が低くなります。

一方、消費者金融が信用状況の良くない人に貸し付けを行う場合には、貸したお金が返ってこない貸し倒れのリスクを負うことになるため高い金利で貸し出すことになるのです。高い金利をとることで、誰かが返せなくなってもその他の人の金利からカバーできるように金利を高く設定しています。

消費者金融の例は貸し手(業者側)の立場で考えるとわかりやすいと思います。

これが、ローリスクの国債の金利(2020年12月現在0.05%)とハイリスクの消費者金融の金利(年4.5~17.8%)の違いです。

これと同じように、株や投資信託といった投資商品は預貯金に比べて大きく利益が出るものと大きく損をするもの(大きい振れ幅=高いリスク)があるためリターンが良いのです。

金融商品別のリスクとリターン

金融商品別にリスクとリターンの関係を見ていくと下図のようになります。

商品別リスクとリターン

一般的に、
リスク(価格の振れ幅)が小さくリターンが小さいものは預貯金で、
リスク(価格の振れ幅)が大きくリターンが大きいものが株式です。

投資信託は、ファンドごとに組み入れられた銘柄によって変わります。

例えば債券の比率が高いファンドはローリスク・ローリターンとなりますし、
株式の比率が高いファンドはハイリスク・ハイリターンとなります。

また、信用取引といって元金の何倍も動かして(レバレッジをかけて)投資をするFXや商品先物取引などは更にハイリスク・ハイリターンの位置に分類されます。

ここでまず確認しておきたいのは、以前の『為替リスク』の記事でリスクとデンジャーの違いについて書きましたが、リスクはコントロールできるということです。
金融リテラシーが低いと、リスクが高いと聞いただけで「無理無理!」と思考停止に陥ってしまう人も多いのですが、「リスクはコントロールできるもの」という視点で検討してみることが大切です。

ここに、〝投資に興味がなく当面使わないお金を銀行の普通預金に眠らせているAさん〟と、
〝リスクをとりながらも資産を運用しているBさん〟がいるとします。
Aさんのお金は目減りもしないが増えません。
一方、Bさんの資産は一定の確率でどんどん増えていくため相対的にみるとAさんの資産の価値はどんどん下がってしまいます。

『お金』には時間的な価値(時間価値)があります。
例えば現在の100万円は運用によって10年後に150万円になることも200万円になることもあります。利益を生む可能性のある現在の100万円は、将来の100万円よりもずっと価値が高いのです。

Aさんのように、利益を生む可能性を捨てて(機会損失と言います)、預貯金に眠らせておくのはもったいないですよね。

日本人ができていない資産配分

そうは言っても、日本人はまだまだお金に時間的な価値があることを知らずに、家計の資産をリスク資産で運用できていない実態があります。

以前の記事でも取り上げた下図、
2020年8月:日本銀行調査統計局の資金循環の日米欧比較で見てもわかるように、
日本の家計の金融資産は大半が現金・預金で占められており株式や債券や投資信託などのリスク資産への配分がとても少ないです。
一方、日本より金融教育の進んでいる欧米ではリスク資産への資産配分がバランスよくできていて、家計の資産を増やしているのです。

資産配分はアセットアロケーションとも言われます。

アセット(asset)は資産、アロケーション(allocation)は配分ですから、アセットアロケーションとは自分の資産の配分を決めることという意味です。

リスク資産の割合が少なくほとんどを現金や預貯金のみに配分している人は、リスクをとって資産運用している人に比べて10~20年後には何百万円もの差が生まれてしまう可能性もあるのです。

リスクを取りたくないと思う人が多いと思いますが、実は預金に預けっぱなしの方が将来得られるべきお金を失っており、目に見えない機会損失の方が大きなリスクになっています。

「預金がリスクを伴うものだったなんて寝耳に水!」

と驚いている方も多いのではないでしょうか?

そして、資産分散をするときに一番重要なのは

  • どんな株式に投資する?
  • 外国債券ならどの国がいいかな?

などを考えることではなく、

  • 株式や債券などのリスク資産の購入を決断する(覚悟を決める)こと
  • 資産のうちどのくらいの割合でリスク資産を持つのかを決めること

です。
このことは、多くの書籍にも書かれていることなのですが、細かいところに悩んで一歩を踏み出さないよりスタートしながら同時進行で資産運用の経験や知識を上げていくことが重要なのです。

リスクのコントロール

ここまで、リスクを取っても資産運用をした方が良いことやリスクを取らずに預金で持っていることが逆にリスクだという話をしてきました。

しかし、いくらリスクを取らないとリターンが得られないからと言っても何も考えずに高いリスクをとってしまうのは危険です。

リスクをコントロールするためには次の3つの方法が有効だと言われています。

1:分散投資
2:長期保有
3:時間の分散(ドルコスト平均法)

さて、1:分散投資ですが、投資先を一つに限定せず、複数の投資先に投資することをいいます。
一つの資産に集中投資をしてしまうと、その資産の値動きだけで運用資産全体が左右されてしまうことになります。資産を分散させることで大きくマイナスになることを防ぎ、リターンを確保できるのです。

2:長期保有と3:ドルコスト平均法については、後日配信する「中長期の投資をおすすめする理由」で解説していますので、また読んでいただけたらと思います。

効果的に分散投資ができる金融商品としては『投資信託』があります。

日本国内の株式を購入しようとすると、1社の株を買うのに最低100株単位でしか取引ができない為、投資資金として数万円~数十万円を用意する必要がありますが、投資信託では一般的には1万円から、中には100円から投資できるものまであります。

また、投資のプロが投資先を選んでいるものや、指数(日経平均やTOPIXなど)に連動して全体の平均値に投資ができる為、1つのファンドの中で効果的な分散投資ができるのです。

リスクとリターンの関係を理解して、リスクをコントロールしながら金融の知識や経験を積み重ねてコツコツ資産を増やしていきたいですね!
あなたのはじめの一歩を応援しています。

Writer

倉石 優子

倉石 優子

国内の最大手の生命保険会社にて10年間、たくさんのお客様を笑顔にしてきた実績を持つ。しかしアールトラストの海外投資セミナーで、自身が扱ってきた商品を遥かに凌ぐ「優位性のある投資手法」に大きな衝撃を受けアールトラストに入社。今では自身が感動した〝がんばらないお金の増やし方〟を〝お金初心者様〟に伝えるべく日々コンサルをしている。
趣味は、ミシンで洋服や小物を作ることとバスケをすること。