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がんばらない分析

ニュースに翻弄されるな! 世界の投資家がみんな見てるよ

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大統領選後の年末はアメリカ株が上昇傾向になるわけですが、

米国株概況、
NYダウ、VOO、QQQ、全て週末にかけてしっかり最高値を更新してきました。

アメリカ株って強いですね~。

でもこれは呪文のように何度も繰り返しますが、

政治状況が云々、GAFAM云々、
世界中でさまざまな上昇した理由が書かれている記事があるけれども

それはただ

〝上昇しても良い局面〟で〝上昇トリガーになると思われる〟トリガーが発生し、多くの投資家が〝予定していた上昇パターン〟を選択した結果、〝上昇〟した!

というだけのこと…ということは忘れずに。

新聞やテレビのニュースなどでコメンテーターが偉そうに、いや失礼w、立派な見解をお話しされているのを見るとすぐに信用してしまうのも理解はできるのですが、

そんな立派に解説しなければならないほど相場は複雑ではありません。

伝統投資商品ではないもの、ゼロサムゲーム商品、先物、短期売買など、欲というより〝強欲〟が集まりやすいものが複雑怪奇にしているだけ(笑。

ですから、それら商品で〝儲かった!〟という人がいると

それが投資ロジックとなり、

ロジック考案者は場合によっては〝神〟になる(笑

で、最近はYoutubeなど情報発信が身近にできるようになっているので

そのロジックが拡散し、

新たな手法として投資家に受け入れられ、

また〝新たな見解〟が増え、ますます複雑怪奇になってしまう。

でもですね、
時間を味方にしてじっくり育てようというスタンスで投資に臨むと
目の前に広がる投資環境がそれはもう一変します。

シンプルな世界がパーッと広がるんです(笑。

ニュースの多くは〝ノイズ〟に過ぎません。

いつも同じことをお伝えすることになりますが、

それらノイズは
中長期で考える〝がんばらない投資〟にはあまり必要ありません。

このブログカテゴリー「がんばらない分析」シリーズでは
テレビや新聞などでよく目にする株式ニュースなどの各種情報をどんな角度で、どんな感覚で、どんな温度感で取り入れたら良いのか、チャート分析を交えながら解説していきます。

ノイズに翻弄されず
国にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きる経済力を手にするために
私と一緒に楽しく学んでいきましょう。

では早速、今回も
米国株概況記事を一緒に見ていきましょう。

記事をチェックしてみよう(初めての方はコチラから)

今回の記事はこちら。
先週12月05日(土)付の日経新聞デジタル版。

米国株、ダウ4日続伸し248ドル高、過去最高値 早期の経済対策期待で

まず書き出しの1ブロックに注目です。

【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比248ドル74セント(0.8%)高の3万0218ドル26セントで終え、過去最高値を更新した。朝方発表の11月の米雇用統計が市場予想を下回り、追加の経済対策の必要性が増したとの見方が広がった。対策法案の早期成立期待が強まり、景気敏感株中心に幅広い銘柄に買いが入った。買いの勢いは終日続き、ダウ平均はこの日の高値で終えた。(上記記事より抜粋)

とありますね。

最初の書き出しはこんな感じ、

【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比248ドル74セント(0.8%)高の3万0218ドル26セントで終え、過去最高値を更新した。(上記記事より抜粋)

ここまでは事実しか述べていませんので、
そっくりそのまま「そうなんだ~」で良い部分です。

ですが、注目すべきポイントは次の文章。(ですよねw?)

朝方発表の11月の米雇用統計が市場予想を下回り、追加の経済対策の必要性が増したとの見方が広がった。対策法案の早期成立期待が強まり、景気敏感株中心に幅広い銘柄に買いが入った。買いの勢いは終日続き、ダウ平均はこの日の高値で終えた。(上記記事より抜粋)

このブログをいつもご覧いただいている方は、
もうお分かりだと思いますが、何か感じませんか???

初めての方は
「えっ?なに?これがどうしたの???」
って思った方もいらっしゃるかもしれませんね(笑。

そうですね、実はこれ、

筆者である横内さんの憶測でしかない!

ということが注目ポイント。

何か世の中で確固たる証拠のある事実や事象を述べているのではなく、あくまでもこの筆者である横内さんが考えている〝相場の憶測〟が書かれているだけなんです。

でもこれ世の中の評論家の方をフォローしておきますと
正直〝憶測〟以上で書くことは誰もできないんですよ。

このことが理解できないと
生涯ずっとニュースなどに翻弄されることになるので注意しましょう。

私もこの感覚を掴むまでは情報に翻弄されました(笑。

では翻弄されないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには、

評論家の書いた文章を読む前に、

あなたの頭の中に〝確固たるブレない指標〟が必要です。

それは何か?

そう、それが〝がんばらない思考シミュレーション〟です。

がんばらない思考シミュレーション(2回目以降の方はコチラから)

〝確固たるブレない指標〟を手にするためには

「チャートを読む力を手に入れ」て

〝がんばらない思考シミュレーション〟ができるようになることがとても重要です。

状況がこういう状況だから、このようなトリガーが来たら、こちらに動きそうだな、というような動きを予め想定しておけるようになるのが本当に重要。

短期売買や超短期売買が目的ではないので「チャート分析」までは必要ありませんが、(出来たら出来たでそのほうがもちろんいいですよ)

チャートを見て
大体の「方向性」と「上下にぶれるであろう値幅」を理解できるようになっておくと情報に翻弄されることなく自分の身を守れます。

例えばということで「方向性」というものを
今回は少しいつもと違う味付けで解説してみようと思います。

これからお伝えすることは、

「これ本当なの?」
「理由は後付けで書いているんじゃない?」
「なんか嘘くさい」

って思う方もいらっしゃると思うのですが、

本当です(笑

世界中の投資家がどのような視点でチャートを見ているのか、先々週の分析チャートと、先週のチャートを見比べて体験してみましょう。

まずこちらがNYダウチャート。
全体像2019年の10月から11月28日終了時点までのNYダウチャートです。

テクニカル指標の説明は省きますが
設定値は「日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ」。

そしてこちらが
全体像2019年の10月から12月04日終了時点までのNYダウチャートです。

チャートが小さいので、上のそれぞれのチャートの「赤枠部分付近」を拡大してみます。

2枚目のチャート「先週の1週間」の緑枠部分が、先週1週間で動いた部分となります。

ちなみに2つのチャートともに書き加えてあるラインは、

2020年2月13日に付けた高値超え(ライン①)、9月3日4日の高値ライン(ライン②)、3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン③)で、

前回から何も変更してはいません。

このチャートご覧いただいて、何か気がつかれた方いらっしゃいますか?

ローソク足の見方が分からないと気がつかないかもしれませんが。。。

一応、ざっくり触れておくと

「青色のローソク足」は相場がスタートした時の〝初値〟よりも終了した時の〝終値〟が低かった日です。つまり前日より〝下げて終わった日〟ということです。

「赤色のローソク足」は相場がスタートした時の〝初値〟よりも終了した時の〝終値〟が高かった日です。つまり前日より〝上げて終わった日〟ということですね。

その上で注目して欲しいのが、

緑の丸「4」「5」のローソク足と、3月24日の最安値と9月25日の最安値を結んだサポートライン(ライン③)との関係。

ではチャートを見てみましょう。。

先週1週間で動いた緑枠部分をご覧ください。

11月30日、緑の丸「4」の部分、
サポートライン(ライン③)まで値を落として終了しました。(だから青いローソク足になっています)

これサポートライン(ライン③)を世界中の投資家が意識していた証拠です。

下げてもいいのはこの辺までだよね、
って感じで世界中の投資家が意識しているから、ここで止まっているんです。

ほぼほぼピッタリ、ライン上で止まっていますでしょ(笑?

私、この説明をするためにラインを修正したりしていませんからね(笑?

ではもう一つ12月2日、緑の丸「5」の部分、
その日の最安値がサポートライン(ライン③)を意識しただけでなく
2020年2月13日に付けた高値超え(ライン①)もダブルで意識され、最終的には上げて終了しています。

つまり取引時間中、値を下げてきたのですが、
ここでも下げてもいいのはこの辺までだよねって感じで世界中の投資家が意識しているから、一旦ここで止まり、最終的には値を上げて終了しているんです。

世界中の投資家たちが
ダブルで存在する相場の支えを意識していたのがポイントですね。

いかがですか?

嘘みたいな本当の話ですが
チャート分析であるテクニカル分析の「基礎レベルの知識」、たったこれだけを持っているだけでも世界の人たちと同じ視点で相場を眺めることができてしまうのです。

ニュースで出てくるコメンテーターって不要になりますでしょ(笑?

いかがでした???

「なんか難しいぞ!」
「なんとなくわかった気がする!」
「なんか余裕感が違う感じがする!」
「こんなレベルでいいのか?」

いろいろな感想が飛び交ってきそうですが。。。(笑

でもおそらく皆さん共通して〝なんか簡単そう〟って感じていただけたと思います。

こんな感じでチャートを眺めるように俯瞰的に見られる人は
〝確固たるブレない指標〟を手にしているので、ノイズに翻弄されずに中長期投資である〝がんばらない投資〟を安心して楽しめるわけですね。

それはもう一喜一憂一発ギャンブル型の投資をしている多くの日本人とは〝心の余裕〟が異次元レベルで違います(笑。

あなたも是非〝がんばらない思考シミュレーション〟を確立してみてください!

それでは今週も、ノイズに翻弄されず
国にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きる経済力を手にするために
楽しく〝がんばらない投資〟を進めていきましょう!

以上、
12月07日の「ニュースに翻弄されるな!」でした。

それではまた来週お会いしましょう!

(参考)VOO ~眺めてみよう~

↑2020年10月からのVOO(S&P500)チャート
日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ

同じように眺めてみましょう。

何か見えてきませんか???

(参考)QQQ ~眺めてみよう~

↑2020年10月からのQQQ(NASDAQ)チャート
日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ

同じように眺めてみましょう。

何か見えてきませんか???

Writer

小川 竜一

小川 竜一

1976年栃木県宇都宮市生まれ。2003年、FXで投資デビュー。フルレバレッジをかけての運用で、数千万単位での大きな利益と大きな損失を繰り返し経験する。そして、投資の本質やテクニカル分析の重要性を痛感。その苦い経験を機に投資の猛勉強を始め、現在はオフショア海外投資を中心に自身の資産構築を実現する。
日本全国の20代・30代の女性を中心としたオンラインセミナーや各地のリアルセミナーを通して、国にも、会社にも、家族にも依存することなく、自由に生きるために必要な経済力を手にするためのノウハウを、多くの人に伝え続けている。