がんばらない分析
ニュースに翻弄されるな! 先週は超素直な一週間でしたね

米国・欧州株概況、チャートが気持ちのいい素敵な一週間でした!
NYダウ、VOO、QQQ共に、素直にフィボナッチ23.60%から綺麗な立ち上がりを見せ1月の最高値付近まで戻してきました。
米国・欧州株概況の記事は、「押し目買い」「買いが優勢」「牽引」という言葉が並び、なぜ上がったのか理由を探す大変な一週間だったかもしれません。
でも相場は動くべくして動くもの。
これはいつものことですが、
記事で書かれている理由で「相場が上がった」「相場が下がった」となるわけではなく、あらかじめ〝動いて良い局面〟で〝動いて良い方向〟トリガーが発生した時に、〝動いて良い方向〟に動くだけなのです。(今回のフィボナッチ23.6%を意識した動きが良い例)
でも「相場が上がった」「相場が下がった」という情報源が権威ある新聞だったり、テレビのニュース番組だったりすると、それが理由だったんだ!なんて、すぐに信用してしまう人も多いのが残念ですね。
あなたは大丈夫ですか?
ニュースや新聞の情報はあくまで〝ノイズ〟に過ぎません。
そしてそれらノイズは「中長期で考える〝がんばらない投資〟には全く関係ない」ということを改めてお伝えしておきます。
ノイズに翻弄されず、国にも会社にも家族にも依存せず自由に生きる経済力を手にするために、テレビや新聞などでよく目にする株式ニュース情報を、どんな角度でどんな感覚でどんな温度感で取り入れたら良いのか、私と一緒に楽しく学んでいきましょう。
今回も恒例のツッコミからスタートです(笑
小川のツッコミ付き日経記事

先週の日経新聞記事の一覧です。
2021年2月2日 6:32 (2021年2月2日 9:38更新)
米国株、ダウ反発し229ドル高 個人の投機的な売買が弱まる
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2021年2月3日 6:42
米国株、ダウ続伸し475ドル高 投機的取引への懸念和らぐ
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2021年2月4日 6:30 (2021年2月4日 6:51更新)
米国株、ダウ続伸し36ドル高 追加経済対策への期待が支え
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2021年2月5日 6:33
米国株、ダウ続伸し332ドル高 追加経済対策への期待や米経済指標改善で
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2021年2月6日 6:24 (2021年2月6日 6:54更新)
米国株、ダウ5日続伸 92ドル高 経済対策成立への動き好感
弱まる、和らぐ、支え、改善、好感。先週は上昇の一週間だったので、記事の見出しも穏やかな感じでした。
各記事の内容を全部解説していくのは無理なので、記事の書き出し部分である「NYダウ情報」に絞ってみていこうと思います。
並べてみると以下の通りです。
2021年2月2日 6:32 (2021年2月2日 9:38更新)
【NQNニューヨーク】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前週末比229ドル29セント(0.8%)高の3万0211ドル91セントで終えた。市場の混乱を招いていた個人の投機的な売買が弱まり「損失が膨らんだヘッジファンドの持ち高調整が一巡した」(UBS)との見方から買いが優勢になった。ダウ平均は前週に1000ドル強下落しており、長期的な株高を見込む投資家から押し目買いも入りやすかった。(上記記事より抜粋)
2021年2月3日 6:42
【NQNニューヨーク=川内資子】2日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比475ドル57セント(1.6%)高の3万0687ドル48セントで終えた。ゲーム専門店のゲームストップなど個人投資家の投機的な買いで高騰していた銘柄が大幅続落し、相場が落ち着きを取り戻すとの見方が広がった。追加の米経済対策への期待も根強く、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。(上記記事より抜粋)
2021年2月4日 6:30 (2021年2月4日 6:51更新)
【NQNニューヨーク=戸部実華】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比36ドル12セント(0.1%)高の3万0723ドル60セントで終えた。米政権の追加経済対策が実現に向けて前進しているとの見方が広がり、投資家心理が改善した。景気敏感株の一角が買われた。(上記記事より抜粋)
2021年2月5日 6:33
【NQNニューヨーク=古江敦子】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比332ドル26セント(1.1%)高の3万1055ドル86セントと2週ぶりの高値で終えた。バイデン米政権による追加経済対策の期待が高まり、良好な米経済指標の発表が続いたことも買いを誘った。金融など景気敏感株の一角が上昇し、相場をけん引した。(上記記事より抜粋)
2021年2月6日 6:24 (2021年2月6日 6:54更新)
【NQNニューヨーク=横内理恵】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比92ドル38セント(0.3%)高の3万1148ドル24セントで終えた。米上下院が5日、予算決議をそれぞれ可決した。バイデン政権の追加経済対策が成立に向けて前進したことを好感し、消費関連株などが買われた。(上記記事より抜粋)
相場上昇で穏やかな一週間でも、ノイズが盛りだくさんであること、あなたは気がつきましたか?
「至って普通の記事に見えるのだけど。。。」
「ノイズ?どういうことなの?」
「上手に解説されていると思うのだけど。。。」
なんて思っていないですよね???
〝がんばらない投資〟をしているあなたは惑わされてはなりませんよ(笑。
各記事に〝軽いツッコミ〟を入れていくと、相場が上がった原因や下がった原因を、記者が頑張って捻り出したということが見えてきます(笑。つまり〝ノイズ〟が見えてきます。
2021年2月2日 6:32 (2021年2月2日 9:38更新)
【NQNニューヨーク】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前週末比229ドル29セント(0.8%)高の3万0211ドル91セントで終えた。市場の混乱を招いていた個人の投機的な売買が弱まり「損失が膨らんだヘッジファンドの持ち高調整が一巡した」(UBS)との見方から買いが優勢になった。ダウ平均は前週に1000ドル強下落しており、長期的な株高を見込む投資家から押し目買いも入りやすかった。(上記記事より抜粋)
「市場の混乱を招いていた個人の投機的な売買が弱まり」とあるけれど、
・「個人の投機的な売買」規制の話、いつまでしてるの?
「長期的な株高を見込む投資家から押し目買いも入りやすかった」とあるけれど、
・超短期、短期トレードの投資家も取り戻しに入ってるよね?
・では上げた根本理由は何なの?(チャートに答えはあるけれど)
2021年2月3日 6:42
【NQNニューヨーク=川内資子】2日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比475ドル57セント(1.6%)高の3万0687ドル48セントで終えた。ゲーム専門店のゲームストップなど個人投資家の投機的な買いで高騰していた銘柄が大幅続落し、相場が落ち着きを取り戻すとの見方が広がった。追加の米経済対策への期待も根強く、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。(上記記事より抜粋)
「投機的な買いで高騰していた銘柄が大幅続落し、相場が落ち着きを取り戻すとの見方が広がった」とあるけれど、
・この流れは今に始まった事ではないよね?
・で、上げた根本理由は結局何なの?
2021年2月4日 6:30 (2021年2月4日 6:51更新)
【NQNニューヨーク=戸部実華】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比36ドル12セント(0.1%)高の3万0723ドル60セントで終えた。米政権の追加経済対策が実現に向けて前進しているとの見方が広がり、投資家心理が改善した。景気敏感株の一角が買われた。(上記記事より抜粋)
「米政権の追加経済対策が実現に向けて前進しているとの見方が広がり、投資家心理が改善」とあるけれど、
・そんなのバイデンさんになってから使っている言葉じゃない(笑
・で、上げた根本理由は結局何なの??
2021年2月5日 6:33
【NQNニューヨーク=古江敦子】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比332ドル26セント(1.1%)高の3万1055ドル86セントと2週ぶりの高値で終えた。バイデン米政権による追加経済対策の期待が高まり、良好な米経済指標の発表が続いたことも買いを誘った。金融など景気敏感株の一角が上昇し、相場をけん引した。(上記記事より抜粋)
バイデン米政権による追加経済対策の期待が高まり、良好な米経済指標の発表が続いた」とあるけれど、
・2回も使う?バイデンさんになってから使っている言葉じゃない(笑
・だから、上げた根本理由は結局何なの???
2021年2月6日 6:24 (2021年2月6日 6:54更新)
【NQNニューヨーク=横内理恵】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比92ドル38セント(0.3%)高の3万1148ドル24セントで終えた。米上下院が5日、予算決議をそれぞれ可決した。バイデン政権の追加経済対策が成立に向けて前進したことを好感し、消費関連株などが買われた。(上記記事より抜粋)
「バイデン政権の追加経済対策が成立に向けて前進したことを好感し」とあるけれど、
・それしか書けないの?上げた根本理由は結局何なの???
以上、ここまでが小川のツッコミでした(笑。
どうでした???
小川のツッコミ付き日経記事をご覧になって、あなたが持つ記事への印象も少し変わったのではないでしょうか?
ニュースや新聞の情報はあくまで〝ノイズ〟に過ぎません。
そしてそれらノイズは、中長期で考える〝がんばらない投資〟には全く関係ないんだということを改めてお伝えしておきます。
ノイズに翻弄されず、国にも会社にも家族にも依存せず自由に生きる経済力を手にするために、一歩一歩前進していきましょう!
▼▼▼ ここからは難易度が上がります(笑 ▼▼▼
でもまだ待ってくださいね。
実は、まだまだ大きな大きなツッコミ要素があるんです。
その一番のツッコミどころは、「上がった」「下がった」とすごく大変な事態のように記事が書かれていますが、実際はそんなに大変なことではなく、動いてもいい範囲でしか動いていないですよ!ということ(笑
チャートを見てもらえれば「本当だw!」となるはずです。
ここからは難易度が上がりますが、何度か読んでいけば慣れますので、興味がある方はお付き合いください。
恒例の〝がんばらないチャート分析〟をしてみましょう
がんばらないチャート分析

先週末までのNYダウチャートを見てみましょう。
テクニカル指標の説明は省きますが、設定値は「日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ」。
先週の説明をしたいので、上のチャートの「赤枠部分」を拡大してみます。
次のチャートがその拡大したNYダウチャート。「緑枠で囲った部分」が先週のチャートになります。

先週のNYダウは教科書的な動きと言っていいのではないでしょうか。指数平滑移動平均線が上昇傾向を続けており、EMA50(③)とフィボナッチ23.60%(①)に支えられ、1月の高値まで値を戻しました。
あまりにも綺麗で解説することがないくらい。相場に入ったばかりの初心者さんでもすごくわかりやすい一週間でした。今週は申し訳なくなるくらい解説する要素がないんですよ(笑。(そんな中でも書かなくてはならない記者さんたちには頭が下がりますw)
いかがですか?
大したことありませんでしょ?
でもこんな書きようのない状況でも、日経新聞はじめ多くのメディアは「上がった」「下がった」と報じてる、報じなきゃならないわけですね。
なんか。。。滑稽じゃありませんか(笑???
このカラクリに気がつくと
「な~んだ!ほとんど動いてないじゃない(笑!」
「この記事オーバーじゃない???」
「記者って大変ご苦労なことやってるなあ~(笑!」
という様に、多くのメディアが報じる〝ノイズ〟を簡単にスルーしながら重要なニュースだけをピックアップできる様になります。
メッセージ

「小川のツッコミ記事」と「がんばらない分析」で解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
〝記事へのツッコミ遊び〟は今日からでもすぐに試せますので、吉本の芸人さんばりにツッコミができるよう毎日練習してみてください(笑。
情報源が権威ある新聞だったり、テレビのニュース番組だったり、はたまた立派な経歴を持つ解説者のもっともらしい解説を聞いても〝笑顔〟で温かい目で見ることができるようになりますよ。
最終的にメディアに惑わされない力が養えますのでオススメです。
ノイズに翻弄されず
国にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きる経済力を手にするために、一歩一歩前進していきましょう!
以上、今回はここまで。
ノイズに惑わされないよう注意しながら、〝がんばらない投資〟を楽しんでいきましょう!
(参考)VOO ~眺めてみよう~

↑2020年10月からのVOO(S&P500)チャート、日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ
赤枠部分を拡大してみます。緑枠が先週のチャートです。

同じように眺めてみましょう。何か見えてきませんか???
(参考)QQQ ~眺めてみよう~

↑2020年10月からのVOO(S&P500)チャート、日足、EMA50、EMA100、EMA200、ボリンジャーバンド±3σ
赤枠部分を拡大してみます。緑枠が先週のチャートです。

同じように眺めてみましょう。何か見えてきませんか???